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ファベルジェ – 旧ロシア皇室御用達

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「007」シリーズで有名なファベルジェ・エッグ

ファベルジェ(Fabergé)  – (旧ロシア皇室御用達)

映画や文学がお好きな方なら、古くは「007」シリーズを始め多くの作品に名脇役として
登場した「ファベルジェ・エッグ」はすぐに思い出されるでしょう。 この美しき「卵」達を
製作したファベルジェをご紹介します。1842年に創業、ロシア皇室との密接な結びつきから
歴史の荒波に翻弄されながらもその波間で煌めく宝石とでも形容しようかと思います。

ロシア皇室のファベルジェ・エッグ

代表的な作品は、ロシア皇室のために作りづつけたインペリアル・イースター・エッグです、
総数65個とされますが、現存し所在が確認されている数は44個、14個は所在不明、残念
ながら失われた作品もあります。 欧米をはじめとするキリスト教圏では、初春(春分の
日の後の最初の満月の次の日曜日)にキリストの復活のイースター(復活祭)を祝います。
一般的には、「ゆで卵」を綺麗にデコレーションし、それを隠し子供たちに探させる
楽しいイベントであったり、有名パティシエやショコラティエがチョコレートで作った
「卵」を大人のプレゼント交換として楽しみます。

ロシア皇室では、食せる卵ではなく、1885年、皇帝アレクサンドル3世が妻の皇后マリア・
フョードロヴナへの結婚20周年のお祝いに宝飾品の「エッグ」を発注したことが全ての始まり
となりました。 「最初のめんどりの卵」と名付けれた最初の作品は現在、
サンクトペテルブルグのファベルジェ美術館に所蔵されています。

エッグの仕掛け(トリック)

お約束として、すべてのこのインペリアル・イースター・エッグにはトリックがあり、何か
「お楽しみ」が隠されています、上記の作品の場合はエナメルコーティングの卵を割ると(開けると)、
小さな黄金の卵黄があり、さらにその「卵黄」を開けると、「黄金の鶏」、「ダイアモンド製の冠」
と「ルビーのペンダント」が出てきたそうです。冠とペンダントは現在はありません。
皇后はとても気に入り、以後継続して発注されることになります。

世代から世代へ引き継がれる作品

1894年のアレクサンドル3世崩御からは、息子のニコライ2世がこの良き慣習を引き続き、
妻アレクサンドラと母の皇太后マリアに送り続けます。 時代が後になるほど、精巧で
緻密かつ贅沢な作品へと進化しています。 人気となったインペリアル・イースター・エッグは、
ロシア帝室だけでなく、第9代マールバラ公夫人 (米国人富豪の娘で英国貴族へ嫁ぐ=
コンスエロ・ヴァンダービルト) 、ノーベル家、ロスチャイルド家といった有名富豪からも発注が
ありました。
ファベルジェ 家は、ユグノー(フランス新教徒)でナントの勅令が破られた際にフランスから
ドイツ等を経由してロシアに落ち着いた経緯があります。居を構え、宝石商として成功した
にもかかわらず(長くは続かず)、ロシア革命を契機にロシアから追われスイスへと、
そして、ファベルジェの商標権も失う・・・

そして現在

革命政府により創業家のいないファベルジェ商会は国有化となり、存続をします。
その後の変遷を経て、歴史は巡り巡って、2007年、新オーナーのもと、創業家との
” reunification”(再統合)を発表、今日に至っています。 現在では、
インペリアル・イースター・
エッグを彷彿させるミニ・エッグのチャーム等の素敵なラインを展開しています。
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